ある化学物質や薬剤が、プラセボと同じ効果しかなければ、無効と判断してその使用をするのが、ふつうの論理です。
プラセボと同じ効果しかないなら、最初からそれを意図して使えば(売れば)いいのではないかというのは、おかしな話だと思います。
研究のスポンサーになった企業の意向を反映したものでしょう。
ハワイの日系男性約8000人を30年間追跡調査したところ、コーヒーをたくさん飲む人ほど、パーキンソン病になるリスクが低くなりました。
米国ハワイ大学のグループによるこの研究は、「米国医師会雑誌」2000年5月24/31日号に報告されました。
この研究は、ハワイの日系男性8004人(45~68歳)を対象とする追跡調査の一環として行われた。
1965~1968年の研究開始時に24時間思い出し法(調査前24時間に食べたものを思い出してもらう)、その6年後には質問票による食事調査を行い、コーヒーの摂取状況を調査した。
その後1996年まで30年間におよぶ追跡調査を行い、パーキンソン病の罹患状況を確認した。
死亡診断書やカルテの調査のほか、対象者全員に対する神経学的診察を1991年以降に2回行い、102例のパーキンソン病症例を確認した。
その結果、コーヒーを1日あたり小カップ(210らで7杯以上飲む人と比べた場合のリスクは、5~6杯では20倍、3~4杯では2.5倍、1~2杯では2.7倍、飲まない人では5.1倍になっていた。
つまり、コーヒーを飲む杯数が少ないほどリスクが高い(多いほどリスクが低い)という結果だった。
コーヒーに含まれるどの成分がこの結果に影響しているかを調べるために、カフェインの摂取量を計算して同じ分析を行った。
すると、コーヒー・緑茶.紅茶等を合わせたカフェインの総量で見ても、コーヒー以外の飲料からとるカフェインだけで見ても、カフェインの摂取量が多いほどリスクが低くなった。
その一方、コーヒーに含まれるナイアシンや、コーヒーに入れるミルクや砂糖については、パーキンソン病との関係は見られなかった。
研究者らによれば、これまでコーヒーとパーキンソン病について、後ろ向きの「症例対照研究」がいくつか行われているが、結果は一致していない。
研究グループは、今回と同じ対象者での「前向きコホート研究」を1994年に報告しているが、この時にはパーキンソン病の症例が58例と少なかったため、統計的に意味のある結果にはならなかった。
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